ソニーの超小型人工衛星「EYE」の共同運用に参画

株式会社アークエッジ・スペース(本社:東京都江東区、代表取締役 CEO:福代孝良)は、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)の「STAR SPHERE」プロジェクトにおける超小型人工衛星「EYE」(アイ)の運用に参画いたしました。

アークエッジ・スペースはこれまで培ってきた超小型人工衛星の設計・運用ノウハウを活用して、ソニー、ソニーワイヤレスコミュニケーションズ株式会社、東京大学の中須賀船瀬研究室とともに「EYE」の共同運用を実施します。

「EYE」は、ソニー製カメラを搭載し、宇宙空間からの自由な撮影体験を実現することをミッションとした超小型人工衛星です。本人工衛星は、米国東部時間1月3日にSpaceX 社のFalcon9により高度524kmの軌道へ投入されました。一連の共同運用において、地上局との間でコマンドの送信およびテレメトリデータの受信に成功したほか、受信したデータを解析したところ、太陽電池パドルの展開に成功し、電力が正常に確保されていることが分かりました。

今後の共同運用では、カメラで撮影した静止画・動画をダウンリンクするために使用するXバンドの通信確立を予定しています。カメラを含む全てのコンポーネントやシステムの健全性を確認した後、より高い軌道に遷移するために、水レジストエンジンを使用した推進機運用を実施します。

STAR SPHEREについて

公式サイト: https://starsphere.sony.com/ja/

「STAR SPHERE」は、宇宙をすべての人にとって身近なものにし、みんなで「宇宙の視点」を発見していくプロジェクトです。「STAR SPHERE」が大切にしている「宇宙の視点」とは、宇宙から見るというだけではなく、宇宙を通してものごとを捉え、考えてみることを意味しています。

ソニーがJAXAの支援のもと、東京大学と共同開発した超小型人工衛星『EYE』はソニー製カメラを搭載し、操作シミュレータを用いることで、ユーザーが意図したカメラワークで地球や星々を撮影することができます。今後は撮影体験を一般向けサービスとして提供するほか、撮影体験を活用した、アーティストやクリエイターとの「宇宙視点の芸術」の創作活動や様々な企業との協業に取り組みます。本プロジェクトは、「宇宙の視点」を発見することを通して、新たな価値観や感動体験の創出を目指すとともに、地球・環境について学ぶ機会を提供します。

株式会社アークエッジ・スペースについて

アークエッジ・スペースは、東京大学在学中に本人工衛星の開発に携わったメンバーが中心となり、在学時に培った超小型人工衛星の開発技術や利活用技術を元に事業化を目指して2018年に設立されました。現在、超小型人工衛星を中心とする多種類複数の人工衛星生産体制を構築し、超小型人工衛星、地上局整備、関連部品の設計・製作などのハードウェア事業に加え、人工衛星運用サービスの提供、関連するソフトウェア開発、教育・コンサルティングなどの各種事業を幅広く展開しております。

これまで、ルワンダ公共事業規制庁(RURA)にルワンダ衛星「RWASAT-1」を提供するなど、海外への衛星供給実績を有するほか、月へ向かう超小型探査機「EQUULEUS」の運用への参画、彗星探査ミッション「Comet Interceptor」における超小型探査機の開発など、地球周回軌道から月・深宇宙まで多数の開発・運用実績を有します。

今後は、IoT通信、地球観測、海洋VDES等に対応した人工衛星コンステレーションの構築を実現するとともに、月面活動にむけた衛星コンステレーション構築や深宇宙探査など、幅広いミッションに貢献する超小型人工衛星の開発及び実証に取り組んでまいります。

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