「Comet Interceptor」は、欧州宇宙機関(ESA)が主導し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が協力している、長周期彗星や恒星間天体を世界で初めて直接探査するプロジェクトです。このプロジェクトでは1機の親機と2機の子機を2029年に打上げ、2035年までに長周期彗星のフライバイ探査を行う予定です。
JAXAは1機の超小型探査機(子機B1, 35kg)の提供を予定しており、アークエッジ・スペースは2022年11月14日に探査機開発の契約相手方(探査機システム開発メーカー)として選定されました。
日本の宇宙スタートアップがJAXAの深宇宙探査機開発を行う初めての事例であり、深宇宙探査分野においても活用可能な超小型探査機の開発・運用を行います。
深宇宙という新たなフロンティアに数多くの超小型探査機を定期的に届け、より多くの科学的知見や経済社会にとって意義のある情報の収集を行える社会の実現に向けた様々な検討を実施しています。将来的には、超小型探査機による深宇宙コンステレーションの構築や、大型探査機単体では実現不可能なハイリスク・ハイリターンなミッション、多数機による多点観測などの科学ミッションの成功に向けて検討を進めていきます。このような活動を通じて、深宇宙でも超小型探査機の特性を活かしたよりチャレンジングなミッションの成功に貢献します。