RELEASE

アークエッジ・スペース、パラグアイ宇宙庁との覚書締結 ~SDGsのための衛星コンステレーションと宇宙データプラットフォームによる宇宙利用と持続可能な開発の実現に向けた宇宙産業協力~

 株式会社アークエッジ・スペースは、パラグアイ宇宙庁(本社:Avenida Mariscal Lopez y 22 de Setiembre, Bloque B, Piso 7 1805 Asunción、長官:Osvaldo Almirón Riveros、以下、AEP(Agencia Espacial del Paraguay))との間で覚書を締結し、SDGsのための衛星コンステレーションと宇宙データプラットフォームによる宇宙利用と持続可能な開発の実現に向けた宇宙産業協力に関して連携を開始したことをお知らせいたします。

背景・経緯

 パラグアイ宇宙庁は、宇宙開発及び、宇宙技術を活用した持続的な農業生産、水資源管理等に向けた能力強化において、JICA(日本国際協力機構)の協力や九州工業大学との協力をはじめとした日本との産学官協力を進めております。アークエッジ・スペースは、これらの協力とも連携しながら、以下の点における協力を進めるため、本覚書を締結いたしました。

戦略的パートナーシップの可能性模索
当社の開発する衛星コンステレーションを活用し、パラグアイ宇宙庁が推進するパラグアイ国内でのSDGs 実証機会に関する戦略的パートナーシップの可能性を探ります。また、パラグアイにおけるリモートセンシング技術や衛星IoT通信技術を活用した研究、ビジネス活動、共同研究の機会を推進します。

アークエッジ・スペース提供の宇宙データプラットフォーム活用による課題解決
当社が提供するウェブベースの宇宙データプラットフォームを活用し、パラグアイにおけるいくつかのアプリケーションを共同実証します。これにより、同国内で当該プラットフォームの開発・利用に資する能力を構築し、パラグアイ宇宙庁が抱える課題解決に向け、中長期的に必要な体制構築を支援します。

 アークエッジ・スペースは、引き続き自社の超小型衛星コンステレーション技術を活用した新たなソリューションの提案を通じて、“衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を” を目指してまいります。

024年5月4日開催のパラグアイ・日本ビジネスフォーラムにてMoU締結を発表 ペーニャパラグアイ大統領、リヴェロスパラグアイ宇宙庁長官、当社CEO福代、岸田首相 出典:首相官邸ホームページ

株式会社アークエッジ・スペース 代表取締役CEO 福代孝良よりコメント

 宇宙開発を推進するパラグアイ宇宙庁とのMOU締結は、衛星によるデータの利活用を促進し、「衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を」という私たちのミッションを実現するための大変光栄かつ重要な第一歩だと考えています。 当社が持つ衛星技術およびソフトウェア技術を活用し、パラグアイのSDGsに貢献するべく衛星コンステレーションと宇宙データプラットフォームによる宇宙利用を進めることで、パラグアイの農林業、水資源管理等のSDGsに貢献し、さらには、これらの技術の南米諸国、また、グローバルに貢献していくことを目指します。

パラグアイ宇宙庁長官 オスバルド・アルミロン・リベロスよりコメント

 宇宙開発の第一歩を踏み出そうとしている新しい組織であるパラグアイ宇宙庁にとって、我々の人的資源の能力を向上させることを目的として、宇宙科学において地球上で最も先進的な国のひとつである日本のArkEdge社と衛星プラットフォームの利用に関する提携を結ぶことは、大変名誉なことです。 日本はパラグアイにとって数十年にわたる戦略的パートナーであり、この提携を通じて私たちは「LEARNING BY DOING(実行することによって学ぶ)」技術を強化してきました。私たちは、かけがえのない地球環境を改善するという崇高な目標に向かって、これからも努力を続けていきます。 私たちは、より良い世界のために、そして進歩と社会発展の道を導く地域の光となるために、学び、実践し、交流し、この友好関係を強固なものにするために、最善の努力と献身を惜しまないことをお約束します。

パラグアイ宇宙庁の概要

 パラグアイにおける宇宙および航空宇宙に関する政策とプログラムを設計、提案、実行する自律的な組織として、2014年3月に創設されました。 パラグアイ宇宙庁の目的は、国の宇宙活動の発展を促進・管理し、平和的な方法で宇宙を利用するために必要な技術革新を促進することです。 これまで日本との緊密な関係を築いてきたパラグアイ宇宙庁は、2018年以降、5人のエンジニアを九州工業大学に派遣し、宇宙技術の習得を進めてきました。これらの交流をきっかけに、2023年にはパラグアイ宇宙庁のアレハンドロ・ローマン航空宇宙開発実行総局長がJICA(日本国際協力機構)の研修プログラムの一環として、代表団を率いてアークエッジ・スペースを訪問し、パラグアイ宇宙庁とアークエッジ・スペースの関係が始まりました。 パラグアイ宇宙庁は、九州工業大学の「KITSUNE(キツネ)」衛星ミッションにも参画しており、国内の地方における通信の課題から、6U IoT衛星ミッションを重要視しています。

本店所在地 : Avenida Mariscal Lopez y 22 de Setiembre, Bloque B, Piso 7 1805 Asunción
長官 : Osvaldo Almirón Riveros(オスバルド・アルミロン・リベロス)
設立 : 2014年3月
URL : https://aep.gov.py/