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株式会社アークエッジ・スペース 2機目の超小型人工衛星「OPTIMAL-1」打ち上げ成功

超小型衛星による低軌道コンステレーションおよび深宇宙探査を推進する株式会社アークエッジ・スペース(本社:東京都江東区、代表取締役 CEO:福代孝良)は、本日、当社2機目の超小型人工衛星である「OPTIMAL-1(オプティマル・ワン)」の打ち上げに成功しましたので、お知らせいたします。

OPTIMAL-1は、日本時間の本日4時20分に、フロリダ州のケネディ宇宙センターから、SpaceXのFalcon9ロケットに搭載されたドラゴン宇宙船により打ち上げられました。今回の打ち上げは、ドラゴン宇宙船による国際宇宙ステーションへの26回目の商業補給サービス(CRS-26)ミッションであり、同日21時40分頃、国際宇宙ステーションにドッキングされました。OPTIMAL-1もドラゴン宇宙船により、国際宇宙ステーションへ輸送されました。

今後の予定

OPTIMAL-1は、2023年1月に国際宇宙ステーションにある「きぼう」日本実験棟のエアロックから搬出され、小型衛星放出機構(JEM Small Satellite Orbital Deployer: J-SSOD)を用いて宇宙空間へ放出される予定です。

放出後は、1ヶ月程度の初期運用を行ったのち、超小型推進系・通信装置及び軌道上高度情報処理技術などの各種実証実験を行う予定です。詳細につきましては、改めて当社ホームページ等にて報告いたします。

OPTIMAL-1 ミッションパッチ

OPTIMAL-1について

当社は、2019年に経済産業省の産業技術実用化開発事業費補助金(宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業)に採択され、「TRICOM衛星による超小型推進系・通信装置及び軌道上高度情報処理技術の実証事業」をテーマとして超小型人工衛星OPTIMAL-1の開発に取り組んで参りました。

OPTIMAL-1は、2018年に軌道上実証した3U汎用バスの機能をさらに高めるための改良とその実証を行うとともに、(1) 超小型推進系、(2) オンボードディープラーニングボード、(3) 超小型ハイパースペクトルカメラ、(4) Store and Forward LoRa 特定小電力通信等の技術実証をメインミッションとしたマルチミッション衛星です。今後、世界の森林管理、農業、防災、物流、通信等に貢献することが期待されます。

株式会社アークエッジ・スペースについて

アークエッジ・スペースは、東京大学で培った超小型人工衛星の開発技術や利活用技術を元に事業化を行うことを目的として2018年に創業しました。現在、超小型人工衛星を中心とする多種類複数の人工衛星生産体制を構築し、超小型人工衛星、地上局整備、関連部品の設計・製作などのハードウェア事業に加え、人工衛星運用サービスの提供、関連するソフトウェア開発、教育・コンサルティングなどの各種事業を幅広く展開しております。

これまで、ルワンダ公共事業規制庁(RURA : Rwanda Utility Regulatory Authority)にルワンダ衛星「RWASAT-1」を提供するなど、海外への衛星供給実績を有します。今後は、IoT通信、地球観測、海洋VDESに対応した人工衛星コンステレーションの構築を実現するとともに、月面活動にむけた衛星コンステレーション構築に必要となる超小型衛星の開発及び実証に取り組んでおります。